ノッチ?最新海外携帯スマートフォンのトレンド・ノッチとは?

iPhoneを追いかける海外携帯スマートフォンメーカーについて

2018年04月09日 11時05分

常にiPhoneを追いかける海外携帯スマートフォンメーカー
フロントのフルディスプレイ化により近づくため、各社は様々な努力をしています。
しかし、2018年、スペイン・バルセロナで開かれたモバイルワールドコングレス(MWC)では、
「iPhone Xの模倣」と捉えられかねない端末が多く見受けられました。
 
iPhone Xのノッチは、確かに上手くまとめられていると思います。
ディスプレイ下部もきれいに作り込まれているので、ディスプレイ上部にノッチがあっても、ディスプレイ上下左右で、
視覚的に感じる違和感はほとんどありません。
 
iPhoneに追従する海外携帯スマートフォンメーカー
そもそも「ノッチ」はiPhoneが元祖ではありません。この「ノッチ」を最初に採用したと言われているのは「Essential」です。
Androidの元開発者が造り上げたベゼルレススマートフォンの上部には、丸い窪みがありました。
 
この「Essential」発表時にも「ノッチ」に関する議論がありましたが、その多くは批判的なものでした。
しかし、iPhoneが採用すると風向きが変わる…見ての通りのモバイルワールドコングレスとなったわけです。
 
なぜiPhoneを追いかけるのか?
海外携帯・スマートフォンメーカーは、そもそもなぜ、iPhoneを追い続けるのでしょうか?
 
何度も繰り返すようですが、独創性や知性といったキーワードがしっくりくるスマートフォンは、現在のところiPhoneしか無いからでしょう。
いや、少なくとも、多くのスマートフォンメーカーがそう考えているのではないでしょうか。
そういったメーカーの端末開発者やデザイナー達は、常にiPhoneを研究しているはずです。
オリジナリティーがある操作法やアプリケーション、追従したくなる部分はたくさんあります。
 
ただ、私が言いたいのは、『この「ノッチ」は追いかける部分なのか?』という、非常にシンプルな疑問です。
「着地点」でしかない「ノッチ」を追いかけることが、スマートフォンメーカーにもたらすものは何も無いと思うのです。
それとも、メーカーにとって「ノッチ」はクールなものなのでしょうか?
 
モバイルワールドコングレスでは、この「ノッチ」が花盛りでした。
Asusなどメジャーなスマートフォンメーカーから、中国やヨーロッパの中小メーカーまで、多くのノッチフォンが展示されました。Asusは、その発表に際し、
 
Small Notch: 26% smaller than Fruit Phone X
「小さいノッチ: フルーツフォンX(iPhone X)より26%も小さいノッチ」
 
というコメントで自社製品の「ノッチ」のサイズをアピールする有様でした。
 
中小メーカーの展示モデルの中には、ノッチを付けたがために表示に異常が発生しているものも見受けられました。
このようなメーカーにとっては、Appleが「ノッチ」を選択したことが大切で、これ以上に良いソリューションを追求するという選択肢は最初からないのでしょう。
 
Gizmode(https://www.gizmodo.jp/2018/03/notchs-arent-cool-anymore-already.html)によれば、メジャーメーカーではAsusのほかに、
LGがG7用のノッチデザインを報道関係者に公開したということです。
 
ベゼルレスを目指すメーカーによる研究開発の成果が、この猫も杓子もノッチフォン状態を作り上げたのであれば、それは認められることだと思います。
ただ、明らかに突貫工事で展示会用に仕上げてきたようなモデルが目立つことは、ただの模倣だと批判されても仕方がないでしょう。
 
批判はあったものの、iPhone Xのノッチは概ね好意的に受け止められました。
ノッチを「かっこいい」と捉える人々も現れましたが、多くの人々が想像したとおり、モバイルワールドコングレスでノッチフォンが大量に発生した結果、
ノッチが「かっこよくない」ものに変わってしまいました。