2018年04月09日 11時06分
                    
                    これまでにも触れた通り、ノッチは「より大きなディスプレイ」を目指すための実用的な選択だったはずです。
                    ノッチを付ける必要があったから、そこにノッチが付いたのです。
                    しかし、それは外見的にすべての人々を納得させるものではありませんでした。
                    これまでのiPhoneラインアップの中でも、かなりの異彩を放つあの窪み。
                    すべての「ノッチ付き」スマートフォンの開発メーカーがアップル追従とは言いません。
                    ノッチはFace IDという最先端技術をフロントに埋め込むための実用的な選択でした。
                     
                    もちろん、ノッチがお気に入りという人もいるのでしょうけれども、Appleにとって、iPhone Xのノッチは、ベゼルレススマートフォンを目指す上で
                    「現時点では最大の努力」をしたに過ぎないと思っています。
                     
                    世界のスマートフォン市場は、横ばいからマイナス成長の時代へと向かっています。
                    特に中国の中小メーカーにとっては厳しい時代が訪れるかもしれません。
                    今後のスマートフォン市場は、パワーのあるメーカーでなければ生き抜くことは難しいでしょう。
                    そんな中、海外携帯電話・スマートフォン業界に驚きを与えたのが、モバイルワールドコングレスにおける「ノッチ」騒動だったというわけです。
                     
                    中国ではこれまで、中小規模の携帯・スマホメーカーから大規模メーカーまで、たくさんのメーカーが市場参加者としてしのぎを削ってきましたが、
                    どうやらこれからは「Huawei」「Oppo」「Vivo」そして「Xiaomi」を中心とした4強時代に入っていきそうな様相を見せています。
                     
                    これらのメーカーは、中国だけでは無く、世界を舞台に戦いの火花を散らしています。
                    これらのメーカーが強くなればなるほど、中小規模のメーカーは、ひとつ、またひとつと市場からの退場を求められることになるでしょう。
                     
                    中小規模のスマートフォンメーカーは、今後、さらにクリエイティブに、さらにコンペティティブになる必要があります。
                    安易にノッチに追従しているようでは、この先厳しいと言わざるを得ないでしょう。
                    そのためには、これまで通りの「ハイスペックで安い=コスパ最高!」だけでは足りません。
                     
                    中国の中小規模メーカー同様、数少ない日本のスマートフォンメーカーにとっても厳しい時代が続くことは間違いないでしょう。
                    そんな中であっても、アンドロイドフォン開発メーカーは、オリジナリティーのある商品開発を進めてほしいものです。