ノッチ?最新海外携帯スマートフォンのトレンド・ノッチとは?

ベゼルレスとソニーについて

2018年04月09日 11時05分

ベゼルレスを目指しながらノッチを無くすソリューションはあるのか?
これは海外携帯・スマートフォンメーカーにとって、悩ましいクエスチョンです。
個人的な意見ですが、ヒントは最近発表されたVivo X20 UDにあるような気がします。
このモデルは指紋認証用のセンサーをディスプレイ内部に設置することにより、よりスムースな認証とスマートフォンの操作を実現しました。
Face IDはかなり高度な技術のため、その技術を単純にディスプレイ内部に埋め込むことは難しいと思いますが、ヒントにはなりそうです。
 
実はもう一つ、これもVivoなのですが、モバイルワールドコングレスで発表されたコンセプトフォン「Vivo Apex」は、
限りなく全面ディスプレイ化されています。
 
Engadget(https://japanese.engadget.com/2018/02/26/vivo-apex/)によると、
「Vivo Apex」のカメラは、通常は外からその姿を拝むことはできません。使用するときにのみ現れる、機械式にポップアップしてくるカメラなのです。
カメラが起動するまでは約0.8秒。個人的には、こういうメカニカルなシステムは好みなのですが、
実際の仕様に関しては、誇り対策など様々な問題が出てくると思いま。まあ、そう簡単にはいかないのでしょう。
それでもデジタルの中に垣間見られるアナログはセクシーです。
 
その昔、スーパーカーブームで日本中が沸いた頃、多くのモンスターマシンがリトラクタブルライトを備えていました。
「ランボルギーニ・カウンタック」「フェラーリ512BB」「ランチャ・ストラトス」などなど、
子供ながらに、あのポップアップしてくるライトに「萌え」たものです。
 
ベゼルレスを目指さないという選択
海外携帯・スマートフォンメーカーの多くが突き進む、ベゼルレススマホへの道。ベゼルの無い、大画面スマートフォンは、確かに誰もが求めるものでしょう。
しかし、少なくとも現時点のテクノロジーでは、何かを犠牲にしない限り、ベゼルレスの端末を造り出すことは難しいでしょう。
 
では、ベゼルレスを目指さないという選択はないのでしょうか?もちろん、多くのユーザーが望むのであれば、それに応えるのがメーカーの役目。
しかし、現時点でできないのであれば、現状を受け入れ、できることをやる。これもメーカーのあるべき姿だと思います。
 
清い選択・日本の誇りソニー
今回のモバイルワールドコングレスで、何か異彩を放っていたのが日本のソニーモバイルです。
そのソニーが展示していたモデル、目玉はXperia XZシリーズですが、こちらはベゼルありありの端末。
外見的には数年前のモデルと大して変わらないとも言えます。
 
しかし、なぜソニーモバイルはベゼルレスに向かわなかったのでしょうか?
 
ソニーモバイルの場合、別にベゼルレスに向かわなかったのでは無く、ベゼルレスとするには、まだまだ信頼性が足りないと判断したのでしょう。
 
engadgetによれば、ソニーモバイルでは、
 
「アンテナの特性などを考えると、ベゼルの幅をキープすることは必要」
 
としており、本来のスマートフォンの仕事である「通信」能力を重視しているようです。
 
確かに通信能力が無いのでは、スマートフォンとしての魅力は0です。
 
そのXperia XZシリーズから近日発売予定になっているのが「XZ2」です。
5.7インチLCDディスプレイを搭載し、最新のオクタコアQualcomm Snapdragon 845で駆動する、Xperiaのハイエンドマシンです。
先に触れたように、外観的な目新しさはありませんが、ゴリラグラスとアルミで包まれたボディには、ソニーらしい洗練されたデザインを見ることができます。
 
メインカメラは19 MP (f/2.0, 25mm, 1/2.3", 1.22 µm)、gyro EIS, 顔認証、レーザーAF, LEDフラッシュという組み合わせになっています。
カメラの技術を持つソニーですから、物足りない感じは否めません。
 
指紋認証付きで、OSには最新のAndroid 8.0(Oreo)が採用されています。
 
スペック的には、どうしても他社のハイエンドモデルと比較すると見劣りしてしまいます。
昔のソニーであれば、チャレンジ精神を前面に押し出した商品開発をする側だったのですが、時代は変わったということでしょうか。
でも、ベゼルレス競争に安易に加わらなかった決断は尊敬したいところです。近いうちにソニーが一発大きな花火を上げてくれることを期待しています。